白梅[シラウメ] by MIE

 

白梅の香りがした きみを思い出した

白梅のメロディーに 僕をのせるよ

 

明日に夢を見たり 怯えてたり 行ったり来たり

コートの襟を立てて歩く日々に

嗚呼見上げた空 細く深い枝ぶりに

小さくともった ほのかな光 こぼれるように

 

白梅の花が咲いた ふと立ち止まった

白梅の灯りが照らす 僕の心

 

“譲りたくないもの”を どこまで護ってゆけるだろう

求めることは どこまで許される?

きみがここにいたら、なんて思うのを

わかってたように 両手を広げ 静かに強く

 

大地に根を下ろす その佇まいに

コートの襟に埋もれた 猫背伸ばすよ

 

大きくはないけれど 節のある 深い幹

確かな輝きに 時の経つのも忘れて 見つめる枝に

 

白梅の風がゆれて まだ 道の途中だと

気づいて また僕は 歩き始める

 

白梅の香りがする きみを思い出す

白梅のメロディーに 僕をのせるよ

 

白梅の花 咲き誇る 目を閉じたら そっと

ほのかな光 こぼれて ひとひら ともる

 

 


白梅は、なんか憧れる木でし。

木の花の中では、いちばん好きかも。

梅の歌ってあんまりない気もしたので、その憧れを歌にしてみました。

咲いてると、はっとして、しばし見つめてしまいまし。

チャリこいでるときとか、危ないでし(笑)

 

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